食事制限をしている人向けに、各宅配食サービスでは、いろいろなコースが用意されています。
この記事では、
- 腎臓病の方向けの塩分制限やたんぱく質制限の宅配食
- 糖尿病の方、ダイエット中の向けのカロリー制限の宅配食
- 噛む力や飲み込む力が弱くなってきた人向けのやわらか食(介護食)の宅配食
についてまとめています。
① 腎臓病の人向け(低たんぱく、減塩)の制限食
腎臓病の人は、腎臓に負担をかけないために、低たんぱくで塩分控えめの食事にする必要があります。
また、たんぱく質の量を減らした分、エネルギーが不足しがちになるので、カロリーも大事なポイントです。
選び方
低たん白の宅配食を選ぶときは、次の4つがポイントになります。
- 症状に合わせたカロリー・たんぱく質量になっているかどうか
- 続けやすい価格か
- メニューが豊富か
- ごはんも一緒に買えるか
症状の進行によって、個人で1食あたりに摂取してもいいたんぱく質の量が違うので、各宅配食のたんぱく質量やカロリーがどれくらいなのか確認が必要です。
また、1食の価格が高すぎたり、メニューが少なかったりすると楽しく続けられない原因になってしまいますので、価格とメニューの内容のバランスも合わせて比べてみてください。
おすすめの宅配食
おすすめの低たん白・減塩食の宅配食はこちらです。
メディカルフードサービス

毎日日替わりのメニューで、お届け頻度や食数がすごく柔軟に選べたり、主菜が肉のみ/魚のみ/両方のコースがあったりと、制限食を飽きずに続けたい方にぴったりの宅配食です。
また、冷凍ではなく、冷蔵で届くプレミアムコースもあります!
ウェルネスダイニング

たんぱく質・カリウム制限をしている人向けに、おかずのみの冷凍弁当「たんぱく質&塩分制限気配り宅配食」コースがあります。別売りで、低たんぱくのパックご飯もあります。
1食あたり300kcal以上、塩分2.0g以下、たんぱく質10g以下、カリウム500mg以下。カリウムまで配慮されているのはウェルネスダイニングだけです。
ウェルネスダイニングは制限食の宅配食サービスで、価格も高すぎず、味がいいと評判です。さらに、新しく、15分で、包丁いらずで主菜と副菜の2品が作れる制限食のミールキット(レシピつき食材セット)も登場しました!
ヤマトクール宅急便での配送なので、全国各地に配送できます。
低たん白・減塩の宅配食比較
各社のたんぱく質・塩分制限の宅配食を比較表にしました。
宅配食サービス | コース名 | 一食あたりのカロリーやたんぱく質量など | 1食あたりの価格 |
---|---|---|---|
ウェルネスダイニング | たんぱく質&塩分制限気配り宅配食 | 300kcal以上、塩分2.0g以下、たんぱく質10g以下、カリウム500mg以下 | 662〜686円 |
食宅便 | たんぱくケア | 450〜550kcal、たんぱく質13g、塩分2.0g、カリウム500mg、リン270mg以下(150gのご飯を食べた場合) | 574円 |
タイヘイ | スマイル御膳 | 約350kcal、たんぱく質10g以下、塩分約1.8g | 890〜912円 |
より詳しくはこちら↓
② 糖尿病やダイエット中の人向け・カロリー制限の制限食
糖尿病の人は、血糖値が上がりすぎないようにカロリーコントロールをするのが大切です。
網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こすリスクも高い病気ですから、病気の進行を予防するためにも、生活習慣の改善とともに、毎日の食事が重要になります。
カロリーコントロールされた食事は、健康的にダイエットしたい人にもおすすめです。
選び方
糖尿病の方向けの宅配食を選ぶ時のポイントは、次の3点です。
- 適正なエネルギー量になっているかどうか
- 続けやすい価格・メニューになっているか
- ご飯も一緒に買えるか
一番大事なのは、お弁当1食が適正なエネルギー量になっているかどうかです。
また、カロリーを制限すると、味気ないシンプルな献立になりがちですが、食事を楽しみながら続けたい場合は、メニューが豊富かどうかも大事なポイントになります。
カロリーだけでなく糖質を制限するものもありますが、低糖質のお弁当については、内服薬やインスリン注射を使用している場合に、血糖値が下がりすぎる危険があるので、注意が必要です。必ず医師にご相談の上、ご利用ください。
おすすめの宅配食
糖尿病の人向けのカロリー制限の宅配食のなかで、おすすめのものはこちらです。
メディカルフードサービス

毎日日替わりのメニューだったり、冷凍でなく冷蔵で届くプレミアムコースがあったりと、美味しく飽きずに制限食を続けられるおすすめの宅配食です!
ウェルネスダイニング

糖尿病やダイエットでカロリー制限をしている人向けに、「カロリー制限気配り宅配食」と、糖質を制限したい人向けの「糖質制限気配り宅配食」があります。
冷凍のお弁当なので、レンジで簡単に出来上がり、価格も高すぎず、味がいいと口コミでの評判も良い宅配食サービスです。
「カロリー制限気配り宅配食」は、ご飯なしで1食あたり240kcal(±10%)、塩分2g以下、「糖質制限気配り宅配食」は、さらに糖質15g以下となっています。(※糖質とカロリーどちらをどのくらい制限するのかは医師の指示に従って下さい)
低糖質低カロリーのパックご飯や、発芽玄米のパックご飯も別売りで買うことができます。
注文は、7食、14食、21食の食数で選べて、セットのお弁当は全て別のメニューのものになっていますし、毎月新メニューが追加されるので、飽きずに続けられます。
さらに、新しく、15分で、包丁いらずで主菜と副菜の2品が作れる制限食のミールキット(レシピつき食材セット)も登場して、宅配食とミールキットと好きな方を選ぶことができます。
糖尿病の方向け宅配食の比較
各社のカロリー制限の宅配食を比較表にしました。
ウェルネスダイニングや食宅便では別売りでカロリーオフのご飯パックが買えます。
宅配食サービス | コース名 | 一食あたりのカロリーなど | 1食あたりの価格 |
---|---|---|---|
ウェルネスダイニング | カロリー制限気配り宅配食 | 240kcal(±10%)、塩分2g以下 | 619〜642円 |
ウェルネスダイニング | 糖質制限気配り宅配食 | 240kcal(±10%)、塩分2g以下、糖質15g以下 | 619〜642円 |
食宅便 | カロリーケア1600 | 530kcal(100gのご飯を食べた場合) | 574円 |
食宅便 | 低糖質セレクト | 約200〜300kcal、糖質2.0〜10.0g | 519円 |
③ 介護食
介護食は、 加齢とともに栄養をうまく吸収できなくなって痩せてきてしまったり、噛む力や飲み込む力が弱くなってきた人のための食事です。
しっかり噛まないまま飲み込んで消化不良を起こしたり、誤嚥で窒息したりしないように、食事をその人に合わせた大きさや、やわらかさ、形状にしたものです。咀嚼嚥下食とも呼ばれています。
選び方
介護食の宅配を選ぶポイントは次の4つです。
- 自分に合ったやわらかさのお弁当の取り扱いがあるか
- メニューが豊富か、味が好みか
- 簡単に注文できるか
- 続けやすい価格か
誤嚥による窒息や、よく噛めないことによる消化不良などを防ぐためにも、自分に合ったやわらかさや、形状の食事がとても大切です。
また、色鮮やかで食欲をそそるかどうかも、毎日の食事を楽しくするために大事なポイントになります。
おすすめの宅配食
やわらかダイニング

やわらかダイニングは介護食専門の宅配食で、少し噛む力が落ちてきた人のための「ちょっとやわらかめ宅配食」、箸ですっと切れるやわらかさの「かなりやわらか宅配食」、スプーンでつぶせるやわらかさの「ムース宅配食」の3種類が用意されているのが特徴です。
なるべく食材の形を残したまま、彩りも美味しそうになるよう気遣われていて、管理栄養士の方が栄養バランスを考えて献立を作っています。
介護食のお弁当比較表
各社の介護食の宅配食を比較表にしました。
宅配食サービス | コース名 | やわらかさ | 1食あたりの価格 |
---|---|---|---|
ソフト御膳-やわらか食 | スプーンでつぶせる程度 | 567〜585 | |
タイヘイ | ソフト御膳-ムース食 | 下でつぶしてペースト状にできる(ユニバーサルデザインフード区分3認定) | 567〜585円 |
やわらかダイニング | ちょっとやわらかめ宅配食 | ほどよくやわらかめ | 643〜657円 |
やわらかダイニング | かなりやわらか宅配食 | 箸でスッと切れるやわらかさ | 705〜743円 |
やわらかダイニング | ムースやわらか宅配食 | スプーンでつぶせるやわらかさ | 705〜743円 |
食宅便 | やわらかい食事(あいーと) | 舌でくずせるやわらかさ | 583円 |
詳しくはこちら↓
まとめ
制限食を毎食自分で作るのは大変なので、栄養バランスを考えられた宅配食を上手に活用していかれるのはとても良いと思います。
カロリーや塩分、たんぱく質をどのくらいにおさえるべきなのかは一人一人違うので、必ず医師の指示に従ってください。