おうちコープとパルシステムは、どちらも生協の食材宅配サービスです。
2社とも人気の高い食材宅配ですが、それだけに、どちらにするのか迷う方も多いはず!
今回は、おうちコープとパルシステムのそれぞれの特徴やサービスの違いなどを比較してみたいと思います。
配送地域
配送地域は、おうちコープが「神奈川、静岡、山梨」の3県。
パルシステムは、「東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、福島、山梨、静岡、新潟」の1都10県で、パルシステムの方が配送地域は多いです。
※東京、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、新潟、長野の方はおうちコープではなく、コープデリが利用できます。
口コミでの評判
おうちコープとパルシステムの口コミを比較してみると、おうちコープは「商品が豊富で、コープオリジナルの食品が美味しい」「価格面もそんなに高くなく助かる」などの口コミが多かったです。
これに対しパルシステムは、「国産や無添加にこだわっているところが良い」「他の宅配会社を比べるとちょっと高いと思うけど厳選された食材で満足している」等の口コミが多かったです。
商品価格や配送料
実際の商品の価格や、配送手数料などを比べてみました。
商品価格の比較
定番商品の価格を比較してみると、
商品名 | おうちコープ | パルシステム |
---|---|---|
卵(10個) | 229円~285円 | 242円~270円 |
牛乳(1,000㎖) | 185円~310円 | 218~242円 |
キャベツ | 159円 | 189円 |
小松菜 | 129円~159円 | 140円~198円 |
米 5㎏ | 1,800円 | 1,850円 |
食パン 6枚 | 93円~284円 | 150円 |
※税抜表示
※2018年8月時点で比較
価格の違いはものすごく大きいわけではありませんが、全体におうちコープの方が安くなっています。
出資金や手数料
どちらも、入会金や年会費などは不要ですが、組合員になるための出資金が入会時に必要です。
おうちコープは、500円以上(1口100円)、パルシステムは地域によって金額が違いますが、1,000~2,000円になります。
この出資金は退会するときに返金されます。
配送手数料は、おうちコープは110円、パルシステムは198円~220円です。
手数料の割引特典
一定金額以上の購入での特典
おうちコープは、1回の購入金額が14,000円以上で手数料無料。
パルシステムは、その地域により、5,000~9,000円以上の購入で手数料が割引、8,000~15,000円以上の購入で無料になります。
グループ購入での特典
どちらも、2人で利用する場合は半額、3人の場合は無料になります。
ベビー特典や高齢者世帯等の特典
どちらの会社でも、次に該当する方に割引特典があります。
- 母子手帳をもらった妊娠中の方
- 未就学の子供がいる世帯
- 単身世帯、夫婦のいずれか、または家族全員が満65歳以上のご家庭(※パルシステムの場合「東京、神奈川、千葉、新潟」は、満70歳以上のご家庭になります。)
- 障害をお持ちの方がいるご家庭
上記に該当するご家庭は、手数料が半額~無料になります。
また、パルシステムでは、被爆者健康手帳をお持ちの方は、手数料が半額~無料になります。(東京、千葉、静岡、新潟のみの適用)
品数
おうちコープの商品数は、メインカタログに掲載されている食料品や生活雑貨が約2,800品目で、そのほかにも、ベビー用品や園芸用品、日用雑貨、ペット用品、雑貨などの商品カタログがあります。
一方、パルシステムは、メインカタログの掲載品目は約900品目で、このほか、離乳食、ベビーグッズ、アレルギー対応食品、介護食などオプションカタログの商品を合わせて約2,000品目の取り扱いがあります。
品数の多さを見ると「おうちコープ」に軍配が上がります。
時短ミールキットはある?
おうちコープはおかず一品が作れる時短ミールキットが毎週16種類ほどあります。

人数分の食材が、カットや下ごしらえがされていて、調味料は軽量済なので加えるだけ。フライパン一つで作れるものがほとんどです。
炒め物のおかずが中心ですが、麺類やスープ系などもあり、冬の時期にはお鍋が登場することもあります。
パルシステムも時短ミールキットがあります。

毎週20種類前後のメニューがあって、おうちコープ同様、食材がカットや下ごしらえがされていて、混ぜるだけの調理ダレがついています。
あとは、パルシステムには、3日分の夕食用の食材がレシピ付きで届く「3日分の時短ごはんセット」もあります。

こちらは、メイン料理+副菜2品が3日分、それぞれ約20分で作れるようになっています。
お弁当はある?
おうちコープ、パルシステムのどちらにも、毎週10種類ほど冷凍弁当を扱っています。
そのほかに、週5日または週3日、冷蔵で手作りのお弁当が届けてくれる夕食宅配サービスがどちらの会社にもありますが、パルシステムの場合、夕食宅配をやっているのは現在千葉県のみとなっています。
日用品はどのくらい売ってる?
パルシステムは、シャンプーや洗剤、ティッシュなど日用の消耗品や、衣類や寝具などの取り扱いがあり、他にも、介護用品やペット用品の専門カタログがあって、合計約850品目の取り扱いがあります。
おうちコープは、メインカタログに掲載されている日用品のほか、掃除用品やシーツやタオルなどの寝具用品が掲載された日用雑貨専門のカタログや、衣料品、園芸やペット用品の専門カタログがあり、1,800品目以上の取り扱いがあって、パルシステムよりも充実しています。
安全性の基準
全体に、パルシステムのほうがより安全性へのこだわりが強いです。
野菜の農薬使用
どちらも一部、有機野菜を取り扱っていて、とくにパルシステムは、化学肥料・農薬を慣行栽培基準の1/2以下に削減した「エコ・チャレンジ」というシリーズのものもあります。
食品添加物
おうちコープは、国が認可した食品添加物は基本的に安全というスタンスで、さらにその中で、日本生協連のリスク評価をもとに問題がないと考えられるものを使用しています。
パルシステムは、国が認可した食品添加物のうち、約4分の1を許可しておらず、厳しい独自基準を設けています。
放射能検査
どちらも放射能検査も行っていますが、パルシステムは、国が安全としている基準の10分の1を基準として検査をしています。
注文方法について
注文方法の種類
どちらも、注文書、インターネットで注文ができ、おうちコープでは、電話での注文も可能です。
注文書の場合は、商品が届いた時に配送の方に渡します。
インターネットの場合は、会員サイトか、パルシステムの場合はスマホアプリでも24時間注文ができます。
注文のしやすさ
どちらの注文書もマークシート方式でほとんど変わりがありません。インターネットの注文サイトは、使いやすさについては好みが別れるところかもしれません。
アプリもあったり今風で見やすいのはパルシステムのほうかな?と思います。
インターネットが使えなかったり、注文書が見にくいという高齢者の方には、おうちコープの電話注文は利用しやすくて良いようです。
注文締切
注文書の締切は、どちらも商品が配達された時に翌週の注文を配達員の方に渡します。
インターネットでの注文は、おうちコープが「配達の5日前の10:00」が締切、パルシステムは「配達の6日前の13時」が締切になっています。
おうちコープの電話注文は「配達の5日前の14:00」が締切です。
配送方法
配送方法は、どちらも自社の専用車で配達してくれます。
不在の場合は、どちらも保冷剤の入った発スチロールの箱で玄関先や指定の場所に留め置いてもらえます。防犯対策として誰かが開けたら分かるようにシールで封印されています。
支払い方法
おうちコープの支払いは、口座からの自動引き落としのみ。商品代金は週に1回、宅配手数料は月に1回前月分をまとめて引き落とされるシステムです。
パルシステムは、クレジットカードと口座振替から選べます。口座振替は、毎月6日となっています。
お試しの有無
おうちコープ、パルシステム共にお試しセットがあります。
おうちコープの初回のお試しセットは4種類。どれも900~1,000円相当の商品(3~5品)が500円でお試しできます。
パルシステムにも、加入前に試せる、お試しセットが3種類あり、2,000円相当の商品が1,000円でお試しできます。
まとめ
おうちコープとパルシステムを比べてみると、おうちコープは商品数が豊富で価格もお手頃で、食材に強いこだわりがなく、なるべく安く、日々の買い物の負担を軽減したい方におすすめなのが「おうちコープ」です。
パルシステムの方は、おうちコープに比べると商品数は少ないものの、こだわりのある食材が魅力です。
全てが有機野菜や無添加食品というわけではありませんが(※もし安全性をより重視したい場合はオイシックスや大地を守る会の方がより厳選した商品を扱っています)、なるべく品質や安全性の高い商品を買いたいという方にはパルシステムがおすすめです。